news 2021.4.20
 
 
Rトピックス

「木造たてもの調査室」も、始めました。

E.N.N/金沢R不動産
 

金澤町家はもちろん、昭和や平成に建てられ、そして使われてきた木造建築・木造住宅の活用方法を検討するため建物調査の新サービス「木造たてもの調査室」(略して「木たて調査室」)を始めます。2019年にスタートし、ご好評いただいている「古ビル調査室」と対になるサービスとして、今後お見知りおきいただけたら。お問い合わせはこちらのフォームからどうぞ。(R不動産物件としての賃貸・売買のご相談・無料査定はこちらのフォームで承っております)

「木造たてもの調査室」イメージバナー

「守る/維持する」だけでなく「活用する」

E.N.N.では、金沢市コミュニティビジネスの委託を受けた空き家管理サービス「家守番」を立ち上げ、これまで運営してきました。これは「空き家」を「廃屋」にしてしまわないための管理事業でしたが、現状を「守る」「維持する」だけでは十分でないのではないか?と考えるようになりました。

「家守番」ホームページ

そこでさらに一歩踏み込んで、使われずに空き家を含む木造建築の可能性を調査・点検し、活用プラン提案へと繋がるサービスへと進化させることにしました。そうして生まれたのが「木造たてもの調査室」です。生きた空間資源として木造建築の可能性を考えるためにも、まずは調査が大切です。

空き家や古い家の構造や設備、機能性、デザインなどの現状を調査して把握することによって、様々な問題を抱えながらも利用されている木造の住宅・商店・倉庫や、活用の方法がわからず空き家になってしまっている木造建築が、満足ができる住まい、もしくは賃貸や売買として不動産市場に出せる資産に変わるかもしれません。

木造アパートをリノベーションし、1階を商業施設、2階を住居・事務所として貸し出した「鞍月舎」

「普通の木造建築」にも可能性がある

E.N.N.では、まちの貴重な歴史的資源を活かしながら残すという観点から、これまで金澤町家(昭和25年以前に建てられた町家)のリノベーションにも数多く関わってきましたが、同時に「ありふれた普通の木造建築」にも注目していきたいと考えています。
金沢市はもちろん、日本各地の大多数の木造建築は昭和・平成に建てられたものだったりします。まちなみや景観を守る視点や、地球環境の持続性を保つ意味でも、活用可能な建物を活かしていくということの大切さを感じています。

長らく空き家となっていた町家が飲食店としてリノベーションされ、活用されている「酒屋彌三郎」

木造建築の暗くて寒い古びたイメージを劇的に変えること、それは鉄筋コンクリート造のビルなどと比べても比較的取り組みやすいのです。構造を補強したり、断熱したりすることで建物の基本性能高めることはもちろん、大胆に間取りを変更することも出来ます。だからこそ、予算や目的に合わせたリノベーションを選択できる幅も広かったりするのです。

どこにでもありそうな木造の住宅や倉庫が、快適な住宅に生まれ変わったり、隠れ家的な一軒家レストランになったり、個性的なお店や宿泊施設として活用されたり、職住一体や近接するオフィスになったりと、、ネガティブなイメージの建物に快適性や安全性を、まちに賑わいを、新たなビジネスチャンスをもたらせることだってあります。

家賃が高額になりがちな大型町家を「分割して貸し出す」という手法で活用した「八百萬本舗」

活用を考えるにも、まずは調査から

そんな活用の可能性を知るためにも、まずは調査が必要なのです。建物を解体してしまおうか、あるいは活用を考えようにも何から手をつければ良いのかも分からない、そんな悩みを解決するために、まずは建物の状態を把握することが判断の材料になるのです。
また、単純に建物を売却する場合でも、民法の法改正により、建物の隠れた欠陥にも一定の 責任が求められるようになりました。その責任を事前に明らかにするためにも、建物の状態 を調べて把握することが大切なのです。
この「木造たてもの調査室」も、「古ビル調査室」同様、建築設計・建築企画と、不動産仲介・不動産企画を同時並行して行えるE.N.N.ならではの、調査・提案サービスです。(※活用提案はオプションとなります)

(※1)建物の築年数、規模、状態などによって調査費が変動します。個々のケースや、ご要望に合わせて調査実施前にお見積もりを提出いたします。

「木造たてもの調査室」の基本調査内容。オプションサービスも追加できます。

「うちは町家とか特別な建物ではないし」「普通の木造住宅でも大丈夫?」といった段階でお悩みのオーナーさんも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちらのフォームからどうぞ。

(※R不動産物件としての賃貸・売買のご相談・無料査定はこちらのフォームで承っております)

新サービス「木造たてもの調査室」

サービスの内容:

【木造たてもの調査室 基本調査】
木造建築を今後どう活用するか、本格的に検討したいという方に。
○料金:120,000円(税込)〜
 ※規模、状態により変動。(契約前にお見積もり提出します)
 ※リノベーション提案、事業計画、収支計画などは応相談となります。
○内容:
・現地調査(目視による確認、採寸など)
・関連法規チェック(建築基準法、消防法、条例など)
・対象物件の懸念事項リストアップ(各種法規、設計・不動産の見地より)
・現況平面図作成(図面がある場合は現状との差異チェックなど)
・「木たて調査室」から調査報告書(既存平面図含む)
 ※法定のホームインスペクション調査、耐震診断は別途
 ※調査結果をベースに、活用プランやリノベーション提案のオプションを追加いただけます。
○期間:2週間〜1ヶ月程度(調査開始から、報告書提出まで)



【サービスの流れ】
○お問い合わせ
 こちらのフォーム、またはお電話(076-263-1363)にてお問い合わせ下さい。
 ↓
○ヒアリング・現地確認
 不動産スタッフと設計スタッフで現地にうかがいます。
 ↓
○お見積もり
 木造建物の築年数・規模・状態などに応じて、調査費用は変動します。
 個々のケースと、ご要望に合わせてご契約前にお見積もりを提出します。
 ↓
○お申し込み
 ↓
◯調査内容の決定
 ↓
○調査実施
 ↓
○報告書ご提出

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